2016年初詣
今年も長田神社へ
今年 2016年の初詣も昨年と同じ長田神社(長田さん)に元旦にお参りして来ました。
「長田さん、ってコトシロヌシやったやよな〜」と、奥さんに言っても、「知らない」とそっけない。
祭神って気になりませんか。神撫台といい、事代主といい、神功皇后伝説が多いよね、このへんは。
屋台ニューフェース
毎年来てると境内のお店の顔ぶれも覚えているのだが、今年はこの2つがニューフェースなような。
ミニオンズのグッズ、パチもんとは違うみたいだった。一種のくじ引き・当てもん。子どもたちはスカと思われるファイルしか当ててなかったように見えた。まあ、こういうところでお小遣いをすって社会の厳しさを学ぶのだよ。
こちらにはもっとびっくりしたなあ、だいじょうぶなのか?
ディズニーは著作権・ロイヤリティについては厳しいとイメージがあるよなあ。でも、ちらっと見たかぎりでは、三宮のディズニーストアで手に入るものと同じように見えた。
屋台でぱちもん・バッタもんではない高級キャラクターグッズが売られる世の中になったということなのか。
干支みくじ
今年も引きました、かわいい干支みくじ。干支の動物の人形の底に貼ってあるシールをめくるとおみくじがでてくる。
中吉でした。
“恋愛: 家で静かに”ってどういうこと?
今上天皇明仁氏と戦没した船・海員
“(立憲主義)そんな言葉は聞いたことがありません” と開き直る補佐官*1を重用し、国連で国際世界に顰蹙を買うスピーチ*2をしても平気な内閣総理大臣や閣僚が知性の劣化をさらけ出し続ける中、ただ一人、その行動や公式発言に日本の象徴としての知性と品格が感じられるのが今上天皇明仁氏である。先日の記者会見で思い起こされていた、戦争中の民間の船と船員の犠牲についての統計をまとめてみる。
今上天皇の戦没船員への思い
昨日2015年12月23日は、今上天皇明仁氏の八十二歳のお誕生日だった。12月18日に、ご自身の誕生日に際しての記者会見*3で、「先の戦争を考え過ごした1年」だったとされていたが、報道では以下の部分が特に強調されていたように思う。
軍人以外に戦争によって生命にかかわる大きな犠牲を払った人々として,民間の船の船員があります。将来は外国航路の船員になることも夢見た人々が,民間の 船を徴用して軍人や軍用物資などをのせる輸送船の船員として働き,敵の攻撃によって命を失いました。日本は海に囲まれ,海運国として発展していました。私 も小さい時,船の絵葉書を見て楽しんだことがありますが,それらの船は,病院船として残った氷川丸以外は,ほとんど海に沈んだということを後に知りまし た。制空権がなく,輸送船を守るべき軍艦などもない状況下でも,輸送業務に携わらなければならなかった船員の気持ちを本当に痛ましく思います。今年の6月 には第45回戦没・殉職船員追悼式が神奈川県の戦没船員の碑の前で行われ,亡くなった船員のことを思い,供花しました。*4
この部分について、
太平洋戦争中に旧日本軍に徴用された民間船の船員が多数犠牲となったことについて、天皇陛下が声を震わせながら話される場面もあった。*5
と報道しているものもある。動画*6を拝見してみたが、私にはちょっとよくわからなかったが。6月に出席・供花された戦没・殉職船員追悼式には、戦後70年・第45回の今年だけでなく、第1回、第30回、第40回に出席されている(1971年(皇太子時代), 2000年, 2010年 resp.)。*7 *8 戦没船員への今上天皇の思いは、かなり強いように感じる。
対馬丸記念館で
この「軍人以外の大きな犠牲・船員」というキーワードで思い出されれるのが、昨年、対馬丸事件*9の70周年の年の2014年6月27日、対馬丸記念館*10 を訪問し、遺族や生存者と懇談されたことだ。*11。2015年の新年の皇后美智子氏の歌*12 、
我もまた近き齢(よはひ)にありしかば沁(し)みて悲しく対馬丸思ふ
にあるように、対馬丸事件で亡くなった児童と同世代のお二人には、この事件は心に深く突き刺さるものがあったに違いない。対馬丸記念会の高良会長に、
「護衛艦は救助に向かわなかったのですか」
と、日本軍の行動を間接的に非難しているともとれる質問をされた*13 ことを見てもそれがうかがえる。学童疎開者783名が犠牲になったとされる対馬丸では24名の船員が亡くなっている。
戦没した船と船員
戦没船
“氷川丸以外は,ほとんど海に沈んだ” とされているが、実は戦没船の数は資料によってまちまちである*14。一般社団法人日本船主協会の「日本籍船船腹量の推移(100総トン以上の商船)*15 によると、1939年、1941年の商船の隻数は、それぞれ 1740, 1962隻。大井田孝氏(戦没した船と海員の資料館研究員) の『戦中・戦後における喪失商船』では、
日本殉職船員顕彰会がまとめた記録では漁船・機帆船を含めて60,608
名、戦没船の数は7,240隻と公表されている
「戦没した船と海員の資料館」(以下“資料館”と略します)*16 で配布されていた資料によると、この7,240隻の内訳は、
カテゴリ | 隻数 |
---|---|
官・民一般汽船 | 3,575隻 |
機帆船 | 2,070隻 |
漁船 | 1,595隻 |
である。大井田氏の先の論文『戦中・戦後における喪失商船』には、5つの資料がまとめた船舶喪失数が表にされているが、その数は2,143〜2,754隻の範囲。先に引用した、1941年時点での商船数が約2千隻であることを考えると、“ほとんど海に沈んだ” という表現は誇張ではないだろう。
戦没船員の犠牲者数
記者会見の談話では、船員の犠牲者数についての言及はないが、
戦争の犠牲になった民間の船員は6万人以上 *17
と、戦没船員数の情報を補完した報道が多かった。
戦没船員数は「戦没した船と海員の資料館」のサイトの「都道府県別の戦没船員分布」*18 に詳しい。船種別の内訳は以下のとおり。
陸軍徴傭船 | 27,092名 |
海軍徴傭船 | 17,363名 |
陸軍配当船・海軍指定船 | 15,043名 |
社船 | 833名 |
合計 | 60,331名 |
この数字は戦没船員の犠牲者数である。戦没した船に乗船中に亡くなった犠牲者の総数は(特に民間人が)把握されていないようだが、資料館の先の配布資料には、10以下を丸めた概数で以下のようにまとめられている。
海員(船員のこと) | 60,600名 |
民間人 | 59,200名 |
軍人 | 101,000名 |
捕虜 | 10,800名 |
合計 | 231,600名 |
海員の数字が先の60,331名より増えているのは、遺族に確認がとれていない、などの理由があるらしい。対馬丸の疎開児童は民間人に含まれるのだろう。潜水艦・航空機による攻撃、触雷で捕虜が1万人以上亡くなっているのはなんと皮肉なことか。
戦没船員の年齢構成
最近、神戸の元町にある「戦没した船と海員の資料館」を訪れる機会があった。戦没船の悲劇を生々しく伝える資料が多数あったが、私がいちばん衝撃を受けたのは戦没船員の年齢構成である。
年齢 | 人数 | 比率(%) |
---|---|---|
20歳未満 | 19,046 | 31.43 |
20〜30歳未満 | 16,601 | 27.39 |
30〜40歳未満 | 13,188 | 21.76 |
40〜50歳未満 | 8,533 | 14.08 |
50歳以上 | 3,235 | 5.34 |
合計 | 60,603 | 100.00 |
戦没船員の30%が20歳未満。さらにその内訳には、14歳:987名、15歳:2,865名、16歳:3,182名と若年層が目立つ。尋常科6年、高等科2年で海員学校・海員養成所を卒業したばかりの少年たちがこんなにいたとは。資料を見てしばらくその場で絶句して立ち止まってしまった。
対馬丸の学童疎開児童の最年長が14歳、対馬丸が雷撃を受けた1944年に今上天皇明仁氏は13歳。記者会見で “本当に痛ましく思います” と言われた時に、戦没少年船員たちにも思いを寄せられていたのは間違いないだろう。
わたしたち年寄りが忘れないようにしなければ
最近、若い人と話していて、神戸港に米軍の機雷があったことや、米軍の不発弾処理でJRが停まる話を全く知らないことにちょっと驚いた。知っている世代がきちんと伝えていかなければいけないなあと痛感する。まずは自分の学習の手始めに神戸の元町にある「戦没した船と海員の資料館」を訪れ、資料館で入手した資料を読んでいたところに今上天皇の記者会見があり、無断引用満載のこのまとめをつくってみた。神戸在住・神戸が近い方はこの資料館をぜひ訪れてみてほしい。こんな集約された数字ではとうてい伝えられない生々しい戦争の記録がこの資料館にある。
*1:礒崎陽輔 on Twitter: "「立憲主義」、Wickpediaでは、樋口陽一先生の著書が引用されています。私は、芦部信喜先生に憲法を習いましたが、そんな言葉は聞いたことがありません。いつからの学説でしょうか?"
*2:難民支援の実績を台無しにした安倍首相の「あの」一言:日経ビジネスオンライン
*4:両陛下が戦没船員慰霊 戦後70年、追悼式にご出席 - 読んで見フォト - 産経フォト
*5:天皇陛下、82歳の誕生日 「先の戦争を考え過ごした1年」【会見全文】The Huffington Post
*6:(全録)天皇陛下、82歳の誕生日 事前の会見でお言葉述べられる - YouTube
*7:公益財団法人殉職船員顕彰会 戦没・殉職船員追悼式 皇族のご臨席
*8:報道発表資料:第40回戦没・殉職船員追悼式への天皇皇后両陛下の行幸啓について - 国土交通省
*11:天皇皇后両陛下、対馬丸の慰霊碑に供花 遺族、生存者と懇談
*13: 天皇陛下があえて問うた―「対馬丸」 - あだち安人「サスティナビリティ」考 この質疑のやりとりはサンデー毎日の関係者の取材によるもので、宮内庁の公式なステートメントではない。
*14:『戦中・戦後における喪失商船』大井田 孝(戦没した船と海員の資料館研究員)財団法人 山縣記念財団 海事交通研究(年報)第56集(2007年11月)
*15:http://www.jsanet.or.jp/data/pdf/2014data10-5.pdf」
*17:「天皇陛下 82歳の誕生日」 News i - TBSの動画ニュースサイト
*18:戦没した船と海員の資料館 都道府県別の戦没船員分布
読書メーター 11月の読書のまとめ
いいバランスでいい本をたくさん読めた月だったかな。科学モノと日本文学が欠乏症。今月は補充しよう。
2015年11月の読書メーター
読んだ本の数:21冊
読んだページ数:5693ページ
ナイス数:106ナイス
本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」 (「戦後再発見」双書2)
読了日:11月30日 著者:前泊博盛,明田川融,石山永一郎,矢部宏治
にんじん (新潮文庫)
読了日:11月30日 著者:ジュールルナール
特捜部Q ―キジ殺し―― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1853)
読了日:11月28日 著者:ユッシ・エーズラ・オールスン
続ビゴー日本素描集 (岩波文庫)
読了日:11月27日 著者:
沖縄密約―「情報犯罪」と日米同盟 (岩波新書)
読了日:11月25日 著者:西山太吉
悪童日記 (ハヤカワepi文庫)
読了日:11月23日 著者:アゴタクリストフ
犯罪 (創元推理文庫)
読了日:11月22日 著者:フェルディナント・フォン・シーラッハ
15歳の東京大空襲 (ちくまプリマー新書)
読了日:11月22日 著者:半藤一利
馬ぬすびと (福音館創作童話シリーズ)
読了日:11月21日 著者:平塚武二
沖縄の米軍基地 ─「県外移設」を考える (集英社新書)
読了日:11月21日 著者:高橋哲哉
服従
読了日:11月20日 著者:ミシェルウエルベック
ビゴー日本素描集 (岩波文庫)
読了日:11月17日 著者:
わが名はアラム (1980年) (文学のおくりもの〈28〉)
読了日:11月16日 著者:ウィリアム・サロイヤン
ジゴロとジゴレット: モーム傑作選 (新潮文庫)
読了日:11月14日 著者:サマセットモーム
雲のはて―フランバーズ屋敷の人びと2 (岩波少年少女の本)
読了日:11月12日 著者:K.M.ペイトン
クローヴィス物語 (白水Uブックス)
読了日:11月11日 著者:サキ
ワーグマン日本素描集 (岩波文庫)
読了日:11月11日 著者:
チャイルド44 下巻 (新潮文庫)
読了日:11月11日 著者:トム・ロブスミス
声に出して読みづらいロシア人 (コーヒーと一冊)
読了日:11月7日 著者:松樟太郎
チャイルド44 上巻 (新潮文庫)
読了日:11月7日 著者:トム・ロブスミス
ブリティッシュ&アイリッシュ・マスターピース(柴田元幸翻訳叢書) (Switch library)
読了日:11月4日 著者:
読書メーター
10歳の男の子を本好きにするために…
10歳くらいの時に親が薦めてくれた本で夢中になった本は?
と、友人からLINEが来た。読み聞かせ・朗読活動でがんばっているのでその方面での課題のようだ。わたしの両親は、本に関してはほんとによくしてくれた。誕生日、クリスマスなどの機会に与えてくれた本は、みんなじっくり選書されたものばかりではないかと思う。以下の二冊も親に買ってもらったもの。
とりあえず思い出した二冊
福音館書店の児童書。変形ハードカバーで、ほぼ正方形の本だった。この本は、まず、文章がいい。朗読用CDがあるのではないかと探したが、主人公・馬ぬすびと九郎次の馬に対する熱い思いは、声に出して読んでみると一層深く心にしみる。“生きがいとは夢に向かって突き進むことだ” 、というストレートな作者のメッセージが突き刺ってくるようだ。少年の頃、何度も読み返してかなりの部分の文章を暗記してしまった。特にラストの一文は大好き。
太田大八さんの絵もすばらしい。少年時代の九郎次が山野をかけて野生馬をおいかけるシーン、表紙の盗賊団の襲撃シーン、最後の見開きの九郎次の形相…、すべて今も脳裏に浮かぶ。発売日を見ると、私が小学五年生の時の本のようだ。まあ、夏までは10歳だったからよいか。
- 作者: ジャンニ・ロダーリ,平澤朋子,関口英子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2010/05/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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こちらは、関口さんの翻訳ではなく、杉浦明平訳で、『青矢号のぼうけん』(岩波ものがたりの本)を読んだのだが、現在は絶版のようだ。
ちょっと魔女っぽいベファーナおばさんの店から、おもちゃたちが逃げ出して、青い電気機関車のおもちゃ(青矢号)が大好きなフランチェスカ少年の元に向かう、というお話。船長さん、兵隊、お人形、犬のぬいぐるみなどのおもちゃたちの個性が楽しい。フランチェスカの元へ向かう旅程でおこる様々な困難、一人また一人と減っていく仲間たち。雪の一夜の話なのだが、長編ロマンの味わいがあり、ストーリーにのめり込んでしまう。
何回も読み返したこの二冊に共通するのは、やはり、単純なストーリーの面白さだろう。
でも、やっぱり読み聞かせ重要。
このふたつの本が面白いことは保証するが、すべての10歳の男の子にうけるかどうかは疑問だ。このレベルのストーリー性がはっきり出る児童文学に手が出るためには、やはり、低学年での読み聞かせが重要だと考える。
いい文章を読み聞かせると、こどもの頭の中に映画が上映される。いったん、脳内映画館の与えてくれる楽しみを知った子なら、書物の中のストーリーという宝を自分で発掘できる動機付けはできている。
『服従』ミシェル・ウエルベック
2015年11月12日に、地元の本屋さんの棚にあった、ミシェル・ウエルベックの『服従』を買った。
一ヶ月ほど前に立ち読みした時にも面白そうだったのだが懐が寂しかったので見送り。背中を押したのは、内田樹先生の11月11日のツイート。
ウェルベックの『服従』は全方位的にお薦め本です。フランスの政治的・思想的・霊的な劣化という現実を自虐的なまでに鮮やかに摘抉。こういう仕事は文学にしかできません。ロスの『プロット・アゲインスト・アメリカ』と併せて読むと「近過去SF」と「近未来SF」が楽しめます。
— 内田樹 (@levinassien) 2015, 11月 11
と11月14日(土)の午前に、パリのテロが起こった。
現在、82ページを読書中。
ISの話はさておき、フランスにおけるムスリムの存在がこれだけ大きいとは思わなかった。
最後まで一気読みか。
北の国からへるぷ!
pi = Math::PI s= 44100 b= 32767 open("sounds.txt", "w") do |f| for t in 1..s do f.puts((Math.cos(2*pi*960*t/s)*b).floor) end for t in 1..s do f.puts((Math.cos(2*pi*770*t/s)*b).floor) end end
ってなソースをもらった。
なんか二種類の音を繰り返したいそうな。
繰り返すだけなら、
pi = Math::PI s= 44100 b= 32767 n = 10 open("sounds.txt", "w") do |f| n.times do for t in 1..s do f.puts((Math.cos(2*pi*960*t/s)*b).floor) end for t in 1..s do f.puts((Math.cos(2*pi*770*t/s)*b).floor) end end end
で、10回繰り返す。
でも、これはひどすぎるんで、せめて
S = 44100 B = 32767 n = 10 def write_sounds(f_io, param) for t in 1..S do f_io.puts((Math.cos(2*Math::PI*param*t/S)*B).floor) end end open("sounds.txt", "w") do |f| n.times do write_sounds(f, 960) write_sounds(f, 770) end end
くらいは、メソッド化しときたい。